「昨夜の晩酌」
こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。
こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。
昨夜の晩酌(ニラ玉の巻)
桂ざこば師匠がぜんそくのためお亡くなりになりましたね。76歳だったんですね。もっと歳いってられると思ってました。80代だと思ってましたね。テレビ番組では激怒されることもあれば、探偵ナイトスクープに顧問として出演された際には当時の局長の西田敏行さんと一緒に号泣されたりと人情味のある方でしたね。まだざこばを襲名する前の朝丸の時代に「動物いじめ」というネタで世間に知られるようになられたと記憶しています。当時学校でも話題になっていましたね。いろいろな動物をその特性を使っていじめるというネタで、今テレビでは放送できないでしょうね。一つ覚えてるのが金魚をいじめるというもので「今日は金魚をいじめますな(こういう風に「何々(動物の名前)をいじめますな」で始まります)。金魚てイトミミズいうの食べまっしゃろ。金魚鉢に赤い糸を切って入れますな。金魚はイトミミズや!思て食べますな。それが糞になって出ますな。そしたら金魚がまたイトミミズや!思て食べますな。これ繰り返しますな。金魚死にますな」こんな感じでした。やっぱり今のテレビでは無理ですね(笑)。ご冥福をお祈りいたします。
まだ6月中旬ですが暑いですね。京都は昨日が最高気温34℃で今日は35℃の猛暑日と予想されていますね。まだ体が暑さに慣れていませんので、こう急に熱くなるとたまりませんね。そんな折にニラをいただきましたので、これを使って昨夜はニラ玉炒めを作って晩酌しました。
盃は李朝初期堅手の高脚盃です。こちらで三度目のご紹介になるかと思います。口縁に一箇所小さな金継ぎがあるだけで他にキズや直しはなく、釉薬にカセもなく大変良いコンディションです。見込に細かい貫入とシミが出ていてアジもよいです。サイズも口径8cmと申し分なしです。もう20年近く前になると思いますが、ソウル仁寺洞の骨董店で購入しました。その店も随分前に無くなってしまいましたね。
初期堅手の徳利の方は今回が初登板になります。容量が2合程で今の私には大きいですね。口縁部に欠けの銀継ぎが一ヵ所あるだけで、他にキズや直しは無いのですが、高台内とその周辺にカセが見られます。このカセは使用によりよくなって来るとは思いますが、時間はかかりそうですね。
お料理の方ですが、ニラ玉炒めは李朝堅手の大皿に、茄子とごぼてんの炒め物は李朝初期白磁の小鉢に、おからは李朝三島の平盃にそれぞれ盛り付けてみました。ニラ玉を作る際に卵を2個使いましたが、そのうちの一つが双子でした(写真10番目)。久々に双子と出会いました(笑)。ニラを少し炒め過ぎた感じですが、これぐらいでないと結構かたいですからね。顎が疲れます(笑)。
昨日はお客様から頂いた芋ようかんをデザートとしていただきました。あまり甘過ぎずおいしかったです。ありがとうございました。器は李朝の白磁祭器面取高台皿です。
前回から膳が新しいのに代わってるんですが、お気づきの方いらっしゃいましたかね?
昨夜の晩酌(ソウル土産で一杯の巻)
先月末にソウルに行って来ましたが、その時に買って来た物で昨夜は晩酌しました。買って来たのは한치(ハンチ)とキムチとちりめんじゃこです。한치(ハンチ)というのはイカの種類で剣先イカのようなんですが、今回私が買って来たのは건 한치(乾ハンチ)で干した物です(写真2番目・3番目)。我々がよく知るスルメはスルメイカを干した物ですが、한치(ハンチ)はスルメイカより小ぶりで身も薄いです。一夜干しにしたものであまりカチカチに乾燥してませんので、焼いても身が柔らかく食べやすいです。炙ったスルメを噛んでいると顎が痛くなってきますが、これはそういうことがありません。食べる時には4番目の写真のようにちぎって食べます。醤油にマヨネーズでいただきました。
ちりめんじゃこは韓国語では멸치(ミョルチ)と言いますが、今回買って来た物は子供用の低塩のミョルチと書かれていました(写真5番目)。じゃこおろしにして食べましたが、よく乾燥しているので大根おろしと混ぜて食べるのにちょうどいい感じでしたね。
キムチは特に説明の必要はないと思います。あちらのキムチは日本の物のように甘くなくていいですね。また今後は豚肉などと炒めても食べようと思っています。
酒器の方ですが、いずれも過去に何度かご紹介した物です。李朝後期~末期の井戸手の盃は、比較的最近に入手したという感覚でしたが、それでももう5年以上経っているんですね。器全体に深く細かい貫入が張り巡らされており景色がいいですね。高台に僅かですが釉薬がカイラギ状になった部分も見られます。8番目の写真のように横から見たフォルムもいいですね。もっと育ってくれることを期待したのですが、使用頻度が低いため思うようには行かなかったですね(笑)。
俗に高麗徳利と呼ばれるこの徳利は、私がソウル在住だった頃に入手し当時よく使っていたものです。持ち帰って煮沸すると口縁部に欠けの共直し4か所ぐらい現れましたましたので、自分で金継ぎしてみました。なので決していい出来の金継ぎではありません。でもまあ当時は「自分が再生させたぞ」みたいなことを思いながら、楽しんでいたように思います(笑)。コロリンと丸っこい私の好きなスタイル。容量は約2合です。
お料理を盛った器の方ですが、한치(ハンチ)は李朝初期堅手の皿に、한치に付ける醤油マヨは李朝後期~末期頃の白磁盃に、キムチは李朝分院末期の染付豆皿に、じゃこおろしは伊羅保手の小鉢に、うずらのゆで卵は李朝後期分院の白磁豆皿に、それぞれ盛り付けてみました。
昨夜の晩酌(平盃登板の巻)
米メジャーリーグ ドジャースの大谷選手の活躍ぶりがすごいですね。シーズン開幕当初は元通訳の問題も影響したようで、調子が上がりませんでしたが、ここに来てホームランもリーグトップで、打率でも現在首位打者ですからね。今年は二刀流ではなく、打撃だけに専念できますからね。三冠王を目指してほしいですね。打点が低いのでそこが課題ですかね。ドジャースの地元ロサンゼルスでは5月17日が「大谷翔平の日」に制定されたそうで、大変名誉なことですね。
日本では全然打てないタイガースが、投手陣の踏ん張りでどうにか首位を守っているのも、すごいことだとは思うんですけどね(笑)。土日はデーゲームなのでテレビ観戦できないのが残念です。
ここからは昨夜の晩酌です。
昨夜は珍しく堅手の平盃で晩酌でした。私の場合、平盃は使用頻度が低いです。平盃は碗形や半筒形の盃に比べると膳の上で場所をとるので、あまり好きではないです。ただし、この手の平盃のように口径が10cm以内の物だとそうでもないんですけどね。まあそう言いながら、粉引や鶏龍山刷毛目の平盃なんかだと11cm超えでも文句言わずに使うんですけどね(笑)。ちなみにこの平盃は口径9.5cmです。高台に窯から出した時の剥がれがあるだけで、欠けやニュウのない無傷です。画像では分かり難いのですが、見込みに多くのシミが出ています。普通グレーのシミが出たものが多いのですが、これはグレーの肌に白く抜けたようなシミがぽつぽつと出ています。2番目の写真をご参照ください。こういうのも時々見ますね。時代は李朝初期です。この平盃は多分初登板だったと思います(笑)。
鉄砂の徳利はしばらくぶりの登板で、多分前回から1年以上は間隔が空いていると思います。口部が少しだけ残っていますが、ほとんどが銀で直されています。鉄砂で2面に草とも葉とも言えないような図柄が片方には4本、反対側には3本描かれています。鉄砂はコバルトが中国からの輸入に頼っていて貴重品だった時代、主に民窯で代用されていたもののようですので、絵はこんな感じの物が多いですね。また鉄砂の徳利となると、このように口部が大欠けであったり、首から上が失われているものが多いです。そんな訳で、このように大キズでも独酌に使える鉄砂の徳利となると希少なものです。容量は1合2勺程度と正に独酌サイズです。日本では鉄砂は人気がありますが、韓国では鉄砂や瑠璃釉はあまり人気がないですね。
お料理の方ですが、鶏もも肉焼きは李朝初期白磁皿に、魚そうめんは高麗青磁象嵌菊花紋面取八角小鉢に、えんどう豆の卵とじは三島の平盃に、小松菜とお揚げの炊いたんは李朝初期白磁の平盃にそれぞれ盛り付けてみました。おかずも少量を平盃に上品に盛ってみました(笑)。
昨夜の晩酌(連夜の晩酌の巻)
今月になって1日中お天気のいい日というのが少ない気がしますね。それに気温の方が急に暖かくなったり、また朝晩は寒いぐらいになったりと不順なので体もしんどいですね。関東や東日本の方は現在警報級の大雨のようですね。そちらの地域の方はどうぞお気を付けくださいね。まだ梅雨前なんですけどね。
昨日こちらでの報告は無かったのですが、副題を「連夜の晩酌の巻」としています。実は昨日もやってはいたのです。ただ、昨日記事を作成しようと思って写真をパソコンで確認してみたら、お料理の写真が全て良くなかったんですね。光が入りすぎたような感じで白っぽく、ピンも甘いような感じでした。以前もそういうことはあって、その時は我慢して使ってたのですが、もう昨日はイヤになって放棄してしまいました(笑)。
それが昨晩は「祇園かぼちゃのたね」のお弁当をいただきましたので、副題の通り連夜の晩酌をすることとなりました。「かぼちゃのたね」は祇園通花見小路四条西入ル北側の了郭ビルの1階にあります。昨日いただいたお弁当は幕の内弁当のようでしたが、こちらは江戸焼の鰻と京お万歳のお店です。
おかずを2品足しています。おぼろ豆腐は高麗青磁面取八角小鉢に、キュウリのピリ辛漬けは李朝後期分院の白磁豆皿に盛り付けてみました。
酒器の方は自分の感覚では結構久しぶりの登板という感じの2点です。
李朝後期分院の白磁盃はいつ以来でしょうか?2年ぐらいはあいているように思いますね。写真は現物より青みが強く出ていますが、分院らしい青みのある白でよい肌の色です。サイズもよく形状も立ち上がりのある盃としてよい形です。後期分院の盃となると染付の物も希少ですが、実際のところ白磁の物の方が出会うのが難しいように感じます。口縁部に金継ぎが1か所あります。
絵高麗の徳利は90年代にソウル在住だったころに入手した物です。コロンとした丸っこい形は私が好きな形です。鉄砂で迷いなく描かれた고사리(コサリ 蕨)紋がいいですね。発掘品ですから、高台内と高台周辺を中心にカセがありますが、それほどひどいものではありませんが、使用後に十分乾燥させるようにしなければならないのが大変です。キズ・直しのない無傷です。容量は1合半程でしょうか。
こちらも久しぶりの登板ですが、間隔は分院の盃程ではないのかなと思います。5年以上やってると、もう前回が何時だったか思い出せません。調べるのも大変なので、育つタイプの物なんかで経年使用による変化を見てほしい場合などでない限り、もう過去の掲載の記事をお知らせするのはしんどくなりました(笑)。
昨夜の晩酌(ゴールデンウィーク終盤の巻)
ゴールデンウィークも後半の4連休に入り、今日を入れてあと3日となりましたね。間の3日は平日とは言えやっぱり長いですね。今回のゴールデンウィークは。
昨日は鰻弁当をいただきましたので、また急遽飲みとなりました(笑)。いただいたのは「うなぎ 徳」の鰻弁当でした。京都店は京都高島屋7階の食堂街にあるようです。
昨夜も東京ドームの巨人vs阪神戦のTV中継を観ながらの晩酌でした。昨日5月3日は長嶋茂雄デーだったようで長嶋さんご本人も登場されてましたが、今は車いす生活なんですね。私は阪神ファンですので、少年時代は王さん、長嶋さんは大嫌いでしたね(笑)。特に長嶋さんは「なんでそこで打つねん」ていうような場面でよく打たれてましたね。特に忘れられないのは、70年代の初め頃だったと思います。当時阪神に上田次郎さんというアンダースローのピッチャーがいたんですが、この人が巨人戦で9回までノーヒットノーランだったんですよね。ところがツーアウトあと一人のところで長嶋さんがいきなり初球を打ってレフト前ヒットですよ。「も~、何で打つねんここで!」ってメッチャ思いました(笑)。記憶に残る方でしたよね。お身体お大事になさってください。
試合は阪神負けましたが、長嶋デーですから相手に花もたせておけばいいでしょう。今日明日勝てばいいです。なんせ首位にいますから余裕余裕です(笑)。
野球話が長くなってしまいましたが、ここからは昨夜の晩酌です。
緑釉のかかった可愛らしい盃は昨年末に一度こちらでご紹介しています。盃の胴部が両側から押しつぶされたようにひしゃげているのですが、どうもその形が写真になると分かり難くなります。5番目のお酒を注がれた写真がまだ現物に近い感じですかね。この形は盃を持ちやすいですし、お酒を飲みやすいです。高脚盃という程ではないのですが、高台部が細く高く作られているのもいいですね。見どころがあって使いやすく楽しい盃です。口径が最大6.5cm、最小5.8cm。高さが5.0cmとかわいいサイズです。
高麗青磁の徳利も、これまでこちらで何度かご紹介していますが、もう何回目になるかは分かりません(笑)。青磁釉の色はまあそこそこですが、丸っこい形状のベタ底で安定感のある徳利です。口縁の4箇所の欠けに銀継ぎが施されていますが、全て小さい欠けで銀の色も黒っぽくなっていて、よく馴染んでいるので気にはなりません。容量は1合半を少し超える程度の独酌サイズです。
おかずを足しました。若竹煮は三島の小鉢に、ほうれん草と水菜の胡麻和えは李朝初期堅手の平盃に、金時豆煮は李朝初期白磁の平盃にそれぞれ盛り付けてみました。
初期堅手と白磁の平盃は、それぞれ口径が9.5cmと10.0cmでともに無傷です。
昨夜の晩酌(ゴールデンウィーク序盤の巻)
ゴールデンウィーク真っ最中です。今年のゴールデンウィークは前半3日、平日3日を挟んで後半4日の連休です。今日で一旦前半が終了となります。ここまで、やっぱり外国人観光客が多いですね。と言ってもこちら京都は平日でも関係なく去年あたりから常に多いですけどね。
止まるところを知らない円安の影響で、やはり日本人の海外旅行は例年より少ないようですね。国内でもこの時期は宿泊費や新幹線などもGW料金ですからこれも大変ですよね。それに比べて外国人は物価の差(日本が安い)がある上にこの円安ですから、今の日本は安いという感覚なんですね。今日は一時1ドル160円台にまで下がったようですね。これもしかして、1ドル200円台にまで下落しますかね。日本は食料やエネルギーの海外依存度が高いので、物価に大きく影響しますからね。困ったもんですね。
そんな円安ゴールデンウィークの中でも晩酌はいたします。昨日もタイガースは甲子園で勝利し首位キープです。しかしながら、デーゲームでしたので、晩酌時にはもう結果が出てました。週末もナイターにしてくれんかなー。晩酌しながら観たいですから。もう今ボクシングの世界戦はネット配信になってしまってテレビ中継しないですからね。私がテレビで楽しめるスポーツ中継は阪神戦しかなくなりましたからね。
前置きが長くなりましたが、昨夜の晩酌です。今回の盃は前回22日付の「昨夜の晩酌」でご紹介した盃とよく似た兄弟のような明器の盃です。これらは昨年同時に入手したものです。昨年末にも同様に続けて登板してもらいました。サイズは高さ5.4cm、口径4.8cm、胴径6.2cmでほぼ同じなのですが、形状には違いがあります。前回ご紹介した方は口縁部にそりがありましたが、こちらはそりのないタイプです。5番目の写真でご確認ください。高台周辺に若干のカセが見られますがキズや直しは無く無傷完品です。肌の色はいつものことなんですが、現物よりも青みが強く出ていますので、割り引いてご覧ください。2番目のお酒が注がれた状態の写真が、一番現物に近い色です。
三島の徳利もこちらではもう何度もご紹介していますね。入手してからはもう15年~20年ぐらいになるでしょうか。容量1合半程で独酌に適したサイズです。穴がやや小さめではありますが、お酒の出に問題はありませんし、口部が半分残っていますので内部がカビてきたりした際にも、直しの部分にハイターを触れさせずに洗浄することが可能です。
お料理の方ですが、ほうれん草と玉子のバター炒めは李朝初期堅手の皿に、高野豆腐煮は伊羅保手の小鉢に、ボイルイカのからし酢味噌付けは赤上がりの李朝初期官窯の堅手皿にそれぞれ盛り付けてみました。
昨夜の晩酌(祝タイガース首位奪取の巻)
昨日21日は東寺・弘法市の開催日でしたが、今月もまた欠席しました。また雨でしたので。なんか今年に入ってから弘法さんも天神さんもお天気に恵まれて無いですね。これまでは、月初めに今月の骨董関連のイベントとしてご案内してる手前、どんな天候の時でも報告の義務があると思って毎月見に行っていました。しかしながら、ここ数か月報告の内容が「雨で出店も人も少ないです」みたいな内容ばっかりで、写真の方も露店の出ていない様子みたいな感じのものばっかりになってましたので、今後はお天気の悪い時はお休みさせていただきます。ご了承ください。
昨日はそんな雨の中、甲子園球場で阪神が首位中日を迎えての3連戦の最終戦が行われました。結果は、6回裏に佐藤輝明選手の3ランホームランが飛び出し、その直後の7回表終了後に降雨コールドゲームとなり、タイガースがこの3連戦3連勝で首位を奪取しました。打線の方がこのところ調子が上がって来ましたので、今後さらに期待できますね。土日開催の試合はほとんどがデーゲームで家でテレビで見られないのが残念です。
昨夜は晩酌の予定ではなかったんですが、久しぶりに祇園 いづ重の上箱寿司をいただきましたので、阪神首位のお祝いも兼ねて急遽飲みとなりました(笑)。いづ重の上箱寿司はもらってしか食べませんが、本当にきれいなお寿司なんですよね。おかずを二品足しました。枝豆は李朝初期白磁の小鉢に、玉子豆腐は李朝後期分院の白磁小皿に、それぞれ盛り付けてみました。
盃は昨年末に一度ご紹介したことのある李朝初期白磁の明器です。サイズが高さ5.5cm、口径4.8cm、胴径6.0cmで盃として無理の無いサイズです。明器ですと大概が酒器としては小さすぎるサイズの物が多いのですが、これは珍しく盃として本当によいサイズです。しかも無傷です。全体的に薄っすらとカセがあったのですが、思ったよりも早く馴染んできて肌も滑々して来ました。以前にもご紹介していますが、これと兄弟のようによく似た明器がもう1点あります。
李朝初期白磁の小さな徳利の方も、これまで何度もご紹介して来ました。可愛らしいサイズでキズは無いのですが、高台あたりにカセが見られます。可愛らしい徳利ですが、容量の方は1合には満たず7~8勺といったところです。小さくて可愛らしいので、毎年ひな祭りにお寿司をいただいた時に、年に1回お雛さんの時用に使おうと思っていましたが、お寿司で晩酌の時になると何となくこの徳利を選んでしまうようになり、思ったよりも登板機会が増えていますね(笑)。
昨夜の晩酌(無傷のベタ底コンビ登板の巻)
一昨日の夜、豊後水道を震源地とする大きな地震が発生し、愛媛県や高知県の一部地域では震度6弱を観測したようですね。まだこれから被害状況が明らかになって来るとは思いますが、今回は津波による被害はなく、死者の報告もされていないのは不幸中の幸いですね。今年に入ってからだけでも、日本の各地で震度5前後以上の地震が頻発していて大変心配ですね。
昨日もTVで阪神vs巨人戦のナイター中継を観戦しながらの晩酌でした。昨日は延長の末に佐藤輝明選手のサヨナラ打で2対1と勝利しました。相変わらずタイガースは打てないですね。クリーンアップで打率2割超えてるのが2年目の森下選手だけですからね。佐藤選手も大山選手も1割台ですから。しかしながら、昨日はダブルストッパーのゲラ投手と岩崎投手を温存して勝てたのが、大変大きな収穫でしたね。また今日も甲子園での首位中日戦が楽しみです。打線の奮起を期待します。
晩酌の方に話を移しましょう(笑)。アジつき過ぎの半筒形の堅手盃は、以前にもこちらでご紹介したことがあります。前回がいつ頃だったか、過去に何回ご紹介したかは定かではありませんが(笑)。ベタ底ですがそんなにザラついた感じの底ではないので、使用時に膳を傷つけるような心配もないです。釉薬にカセが無く、光沢があって艶々しているのがいいですね。入手したのは15年以上、20年近く前になるのかも知れませんね。キズや直しが無いもいいですね。
伊羅保手の徳利も無傷で、こちらもベタ底ですね。ぽってりした形状の胴部にはくるくると線刻が見られるのがまたいいですね。こちらも何度かご紹介していますね。もう新しい物がなかなか無くて、再登板や再々登板以上の物が多くなって来ましたね。徳利は特に盃に比べて数が少ないですからね。それと最近は徳利を使わないという人が多くなり、あまり売れなくなって来ているので、入手しようという意欲をそがれているということもありますね。主に使用後の後処理が面倒だというのが理由のようです。確かに使用後にいくらよく洗って乾かしたつもりでも、内部がカビてきたりしますので、気を付けていてカビて来たら、薄めたキッチンハイターで洗浄してやる必要が出て来ます。私なんかは、そういうことも楽しみながら使っていますけどね。自分で入手した酒器はすべて可愛いですから。愛情の差ですかね(笑)。
お料理の方ですが、おでんの巾着は李朝末期の陶器の鉢に、タコときゅうりとワカメの酢の物は李朝初期の白磁小鉢に、胡麻豆腐は李朝後期分院の白磁小皿に、筍煮は三島の小鉢にそれぞれ盛り付けてみました。
昨夜の晩酌(バキバキ鶏龍山盃の巻)
昨日は水曜日でお休みでした。昨日は10日でしたので、いつもなら実家で月参り、その後に平安蚤の市へというスケジュールになることが多いのですが、今月は平安蚤の市が1週間先の17日(水)の開催ですからね。どうぞお間違えの無いようお気を付けください。
昨夜も阪神戦をテレビのナイター中継を観戦しながらの晩酌でした。昨日は負けちゃいましたね。打てないですね、タイガースは。昨日は先発の伊藤投手が6失点と大誤算でしたが、ここまでは負け試合でも投手陣が3失点ぐらいに抑えて試合を作ってくれるんですが、打撃陣が問題ですね。昨日もそうでしたが、チャンスは作るんですがタイムリーヒットが出ないです。特にチャンスでクリーンアップに打順が回って来ても点数とれてないですからね。それでもチームホームラン数はリーグ1位なんだそうですが、そんなに打ってる印象もないんですけどね。
晩酌の方ですが、鶏龍山の平盃は厚掛けされた白泥で力強く描かれた刷毛目が魅力的で、サイズも口径11cmとやや大きめですが、鶏龍山の平盃としてはまずまずのいいサイズでしょう。ただし、ご覧の通りに呼び継ぎと割れ継ぎが蜘蛛の巣のように張り巡らされた状態ではあります。よく見てみると、呼び継ぎの直しの上を割れ継ぎした細い金継ぎが通っている部分がありますので、呼び継ぎだった物を落とすなどして割れたものを、さらに割れ継ぎした物だと思われます。パーツは全てそろっていますので、丁寧に拾い集めて継いだのでしょうね。
白黒象嵌の三島徳利は、これまでにも何度かこちらでご紹介したことのあるものです。人気の柳紋が四面に象嵌で描かれています。口部の半分ほどを欠いており金直しが施されています。容量が1合2勺程で独酌にピッタリなサイズです。細めのフォルムですね。私は個人的にはもう少しぽってりしたフォルムの方が好きなんですけどね。まあでもその辺は個人の好みの問題でしょうけどね。
お料理の方ですが、鯖のうま煮は李朝後期分院の白磁皿に、小松菜の胡麻和えは三島の小鉢に、切り干し大根の炊いたんは李朝初期堅手の小皿に、もずく酢は李朝末期の染付小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。
昨夜の晩酌(プロ野球開幕の巻)
4月になり遅かった桜の方もようやく今週中には一気に満開になりそうです。本当ならこの週末が一番の見頃のようですが、残念ながら天気予報では日曜日以降は雨の日が続くようですね。花見に行くなら土曜日がいいのかも知れませんね。
米メジャーリーグではドジャースに移籍した大谷選手の調子が上がらず心配していましたが、今日ホームランが出たようですね。いろいろあって大変だと思いますが、これで調子を上げて行ってくれればいいですね。
日本のプロ野球も先週末から開幕しましたが、「アレンパ」を目指す我が阪神タイガースが心配なスタートです。TVでナイター中継観ながらの晩酌でしたが、昨日はいい勝ち方してくれてよかったです。森下選手の特大ホームランで逆転し、8回・9回を新外国人のゲラ投手から岩崎投手につなぐという必勝パターンでの勝利で言うこと無しでした。今日も関テレで阪神戦の放送有るので楽しみです。
昨夜は阪神の勝利を楽しみながらの久しぶりに晩酌でした。毎晩「麦とホップ」は飲んでるんですが、日本酒で李朝酒器を使っての晩酌は2週間ぶりぐらいになるでしょうかね。
まずは酒器ですが、粉引の編笠形平盃は随分久しぶりの登板になりました。見込みに渦巻き状の線刻紋のある大変貴重なものです。状態は金継が1箇所、窯キズが1箇所あり、陶片の引っ付きもあります。この盃は左手で持って引っ付きの陶片に親指を掛けて持つと、陶片がいいすべり止めになって大変飲みやすいです。見込には渦巻だけでなく白泥の垂れが見え、中央付近には帯状の白泥の流もあり大変良い景色です。サイズを測るのを忘れてしまいましたが、最大径が11~12cmぐらいだったと思います。
李朝初期の白磁徳利は、これまでも何度かこちらでご紹介して来ました。容量が正味1合の可愛らしいサイズです。青白色のきれいな肌で、高台の周囲には青緑色の釉溜りがきれいでよい景色です。無傷のように見えるのですが、よく見ると口縁部に極小の銀継ぎがあります。
お料理の方ですが、ホタテフライは李朝後期分院の白磁皿に、すき焼き風煮は李朝初期白磁の小鉢に、茄子といんげんの胡麻和えは李朝初期白磁の小皿に、だし巻は高麗青磁陽刻紋八角小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。高麗青磁陽刻紋八角小鉢は今回初登板でした。最近購入し店の方に置いていたのですが、今回自宅に持ち帰りました。こういう浅い小鉢というか小さい深皿のようなものは写真を撮った時に盛り付けたお料理が見えやすいので重宝します。