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昨夜の晩酌 - 韓国骨董 李好

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昨夜の晩酌

「昨夜の晩酌」

こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。

こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。 

昨夜の晩酌(金継ぎ第1号盃の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2019年11月09日(土)

DSC 7949 2昨夜の晩酌です。

来週14日(木)に検査があるので、それまでは晩酌は控える予定でしたが、おでんに白和えと日本酒にぴったりなおかずをいただきましたので、晩酌してしまいました(笑)。検査まで、もう一週間を切っているというのに心配ですが、まあ楽しく飲みましたからいいかなと(笑)。

李朝末期のサイズ小さめの白磁盃は、見込みにポツポツと鉄砂が出ています。胎土の鉄分が出たものだと思いますが、真ん中の一番大きいものは、ほくろのようにこんもりと盛り上がっています。元々は口縁に欠けがありましたので、安価で購入し自分で金継をしました。実はこの盃が、私が自分で金継をした第1号の盃でした。初めての割には、途中失敗もなくうまくいったので、その後の挑戦つながっていくのですが、やはりそう甘いものではなく、挫折して今に至っています(笑)。私は盃はこのような小さめのものを好みます。小さい方が徳利から何度も次いで飲めますので、それだけ徳利を触る回数も増えますのでね。

米色青磁の徳利は片面が平らになっています。普通両面(2面)が平たくなったものを扁壺と言いますが、これも扁壺と言っていいのでしょうか?それとも片扁壺などという言い方があれば、それにあたると思いますが?サイズもよく形も面白いのですが、乾燥させるのが結構大変なタイプのものなので、あまり多く使った記憶はありません。キズや直しもない完品ですので、冬場だとガスファンヒーターの前において乾燥させるという方法をとる手のものです。容量は一合ちょうどです。

おでんは李朝末期の陶質の鉢に、白和えは三島の小鉢に盛り付けてみました。どちらも晩酌の際によく活躍してくれる器です。

昨夜の晩酌(お久しぶり瑠璃小瓶の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2019年11月03日(日)

DSC 7899 4昨夜の晩酌です。昨日の「里芋」の記事の中で予告していたとおり、前日に長野のNさんよりいただいた大根と天神さんのチリメンジャコをあてに、やっぱり一杯やりました(笑)。

後期分院の白磁皿に盛ったローストビーフは、当日の頂きものです。前日にNさんよりいただいた大根をおろしにして天神さんのチリメンジャコとあわせた「じゃこおろし」は昭和レトロな紫色のプレスガラス小鉢に、同じくNさんよりいただいた大根葉のごま油炒めは李朝初期の堅手小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。

大根葉のごま油炒めは、昨日の記事では鰹節とゴマを入れえると言ってましたが、さらにこちらにも天神さんのチリメンジャコを入れました。作り方ですが、まず大根葉を細かく刻んでおいて、まずは茎の部分から、その後に葉の部分という順でゴマ油で炒めます。その後、チリメンジャコ・鰹節・ゴマを投入して大根葉がしんなりするまで炒めます。チリメンジャコ・鰹節・ゴマの量は、大根葉の量に合わせて適当です。天神さんのチリメンジャコは、あまりよく干してい無いやわらかめのタイプなので、炒める前にまず電子レンジで1分ほど過熱して、少し水分を飛ばしてから使います。味付けは醬油を軽く回しかけます。ちょっと薄い目の味付けでいいです。作り置きして2,3日で食べますので、翌日、翌々日と味がシミて段々濃く、辛くなってきますので、作り立てはちょっと薄めにしておくとちょうどいいです。

酒器ですが、瑠璃の小瓶は容量がちょうど2合で独酌用に使えます。この手の瑠璃の瓶でお酒に使えるサイズの物は少ないです。これが容量1合半までになると、さらに希少なものとなります。瑠璃の発色もよくきれいです。ただ、残念ながら無傷完品ではなく、口縁に一箇所欠けの銀直しがあります。購入してから10年以上になると思いますが、実際に晩酌に使ったことは数回しかなかったと思います。ホントにお久しぶりでした。

粉引の平盃は口縁に割れ継ぎの金直しと欠けの金直しが1箇所ずつあります。写真では手前に置かれているため大きく見えますが、口径は10.5cmぐらいとよいサイズです。写真では分かり難いのですが、口縁に一箇所ひっつきの跡があります。写真では手前右側になります。直しをお願いする際に、この部分はそのままにしておいていただくようにお願いして預けたのですが、帰って来てからはどうもこの部分が気になります。個人的にはこれでいいのですが、売り物にするとなるとやっぱり気にされる方が多いような気がします。もう一度直しをお願いしようかなと思っています。

昨夜の晩酌(完全無欠盃?の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2019年10月28日(月)

DSC 7820 2今月2度目の昨夜の晩酌です。今月は京都で開催される骨董のイベントが多かったため、晩酌が少なかったですね。まあ、そういうシリーズです(笑)。来月は少し増えそうな予感がします(笑)。

李朝初期の堅手徳利は、色は少しグレーですが、形もきれいでいいサイズのように見えますが、これ実は写真で見た感じより、ずっと小さいです。容量が8勺程度です。可愛いいから買っちゃった口のもので、実際に徳利として使ったのは、買ってすぐの1回きりだったかもしれません。しかしながら、無傷完品で端正な形できれいなので、この度ご紹介してみました。でもまた、当分使うことは無いと思います。やっぱり徳利は容量1合から1合半ぐらいのものがいいですよね。昔は2合ぐらいのものがよかったんですけどね(笑)。

李朝末期の盃は、私がまだソウルにいた90年代末頃に手に入れたものです。この盃は、本当に見どころの多い盃で、見込みに出た赤み、釉垂、貫入、口縁に並んだ火間、底のくぼみに生じた縮れ釉と、これでもか、という程に景色が詰まっています。キズはニュウが一本のみ、口縁に上からガチンとものを当てた時にできる典型的なヤツがあります。手に入れた当時は、この盃の景色は完全無欠ではないかと思い、さらに極めようと、もっと赤くなれ!もっと貫入が深くなれ!と思いながら使っていました。その甲斐あって、よく育ってくれました。

焼きシシャモは李朝初期堅手の皿に、きゅうりとワカメ、チリメンジャコの酢の物は、高麗青磁の八角小鉢に盛り付けてみました。酢の物には、先日の天神さんで買ったチリメンジャコを追加で入れました。シシャモ、よく焼きにしてたら頭と尾びれが真っ黒けになってしまいました(笑)。 

昨夜の晩酌(窯割れ盃の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2019年10月17日(木)

DSC 7566 3久しぶりの昨夜の晩酌です。今月のように京都の骨董イベントが多い月は、少なめになるのがこのシリーズです(笑)。

黒伊羅保系の高麗徳利は、ころりんチョンとした可愛い形とサイズが魅力です。まるっこいので結構入りそうに思いますが、実際のところは1合2勺程度で、独酌にピッタリのサイズです。確か15,6年ぐらい前に購入したもので、存在すら忘れかけていたものです。購入した当時も数回は使ったと思いますが、登板期間は短かったと思います。当時はまだ、毎晩相当な量のお酒を飲んでいた頃でしたので、この容量では頼りなかったのかも知れませんね(笑)。

口縁に結構大きめな窯割れのある貫入盃も10年以上前に購入したものです。お酒を注いでも、窯割れのところから漏れるということはありません。表面張力?理数系に弱いのでなんという原理によるものなのかは不明ですが、何らかの力が働いているようです。なので、窯割れ部分を外から指で触れると、お酒が指に付きますので、そこだけ気をつければ使用には問題ありません。

購入した当初は、この窯割れの部分に金継をしてもらい、その景色から銘「稲妻」等と名付けてみても面白いのではないかと考えていました。しかしながら、このままで使用してみると、窯割れの部分から酒をドンドン胎土に滲み込ませてくれるため、窯割れの周辺から見込みに赤みが差し、貫入もクッキリと深くなり大変いいアジとなりました。そんな訳で、とりあえず直しはせずにそのままで使おうと思っています。

酒の肴の方ですが、帆立のニンニクバター炒めは李朝後期分院の白磁皿に、ごぼうサラダは三島の小鉢に、玉子豆腐は三島の小皿に、それぞれ盛り付けてみました。

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昨夜の晩酌(懐かしの金海手徳利の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2019年09月29日(日)

DSC 7363 2昨夜の晩酌です。

ブログ「李朝好き」トップの「「昨夜の晩酌」へはこちらをクリック」をクリックすることで、この「昨夜の晩酌」の記事のみを表示できるようになりました。ぜひご利用ください。

初期堅手の徳利は金海のような肌です。容量は2合を少し超えます。傷物で口に数箇所と高台にも1箇所銀直しがあります。この直しがあまり上手なものではなく、気に入らなかったのですが、これをまた金直しにやり直してもらったら相当高くつきそうなので、このままで使っています。最初、高台の周辺に小さく並んで2箇所、1cmと1.5cmぐらいのシミが出ていたので、これは育つ手だと思い購入しました。12,3年前だったでしょうか。

購入してから半年ぐらいの間、ほぼ毎日のように使っていたら2枚目の写真のように、シミがどんどん広がって行きました。当時はこれでお代わりして飲んでました(笑)。これぐらい育って味がついてくれると楽しいですよね。

李朝白磁の盃は、分院末期のものです。すなわち、官窯であった分院が19世紀末に民営化(民窯)された後のものです。分院末期のこのような発色の悪い白磁盃は、私はがソウルにいた90年代末頃には、ソウルの骨董屋でまだまだ結構拾えたんですが、今は少なくなりましたね。この盃、よく見るこの手のものに比べて立ち上がりがあって、高く深い造りになっています。3枚目の写真で、同じ手の盃と並べていますので、こちらを見ていただくと分かりやすいと思います。

子持ち鮎の甘露煮は李朝初期の白磁皿に、うざく(きゅうりと鰻の酢の物)は三島の小鉢に、こんにゃく煮は李朝初期の堅手小鉢に盛り付けてみました。

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昨夜の晩酌(口無しの三島徳利の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2019年09月22日(日)

DSC 7208 2昨夜の晩酌です。鯛のあら炊き・茄子とイカの煮物という和のおかずをいただいたので、これはやっぱり一杯やるべきとなりました(笑)。

鯛のあら炊きは李朝初期の堅手皿に、茄子とイカの煮物は李朝初期の堅手茶碗に盛り付けてみました。今回料理を盛った器は、共に使い勝手がよく、こちらの晩酌への登板回数も多いものです。

三島の徳利は口を全て欠いており、ぐるりと金直しが施されています。胴や高台周りには結構カセも見られます。このように状態もよくなく、決して自慢してお見せできるようなものではありませんが、本歌の三島徳利ですし、1合2∼3勺と独酌用にサイズがよく、口の穴が大きいので、酒の出がよく注ぎ易いです。三島の徳利も、上手の物で完品や口部に少し金直しがある程度の状態の良い物でしたら、結構な高額になりますが、これでしたらその10分の1程度のお値段になります。初めての三島徳利は、こんなとこから初めて見たらいいのではないでしょうか。

ちなみに、10倍程度の高額な三島徳利の例としては、当ブログ「昨夜の晩酌(じゃこおろしの巻)」(2019年06月24日作成)に写真を掲載しておりますので、ご参照ください(2019年06月24日作成「昨夜の晩酌(じゃこおろしの巻)」へはこちらをクリック)。

青井戸手の盃は、10年ぐらい前にどこかの骨董祭で購入しました。黒くなった銀直しが口縁に2箇所ありますが、これは購入当初は普通に銀色でした。購入後、4~5年で今のようないぶし銀になったと記憶しています。金継ぎもいいですが、このような銀直しがいぶし銀に変色したものも、またいいいですよね。時代は李朝後期でしょう。

昨夜の晩酌(甕器(オンギ)徳利の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2019年09月15日(日)

DSC 7094 2久しぶりの昨夜の晩酌です。ほぼ1か月ぶりでしょうか。

先日の京大病院での検査で、投薬によるものではありますが、糖尿の数値が下がっていましたので、しばらくぶりの日本酒解禁です。と言っても、その間ビールはガンガン飲んでましたけどね(笑)。夏場はしょうがないですよね(笑)。

徳利は甕器(オンギ)製のものです。甕器(オンギ)とは、うわぐすりを塗り高温で焼いた土製の甕で、キムチや味噌などを保存するのに用いられてきたものです。

90年代前半頃までの韓国では、家の前庭やマンションの屋上に大きなオンギの甕がいくつも置かれていましたが、今はキムチ冷蔵庫に姿を変えてしまいましたね。甕というから大きいものばかりを想像するかもしれませんが、家庭内で使う鍋や調味料などを入れる小型の壺なども作られています。

この徳利には、胴に線刻紋がぐるりと配されています。私がまだソウルにいた90年代末頃に購入したものと記憶しています。あまり使った頻度は高くなかったのですが、珍しいものですのでご紹介しました。容量は1合1勺程度です。

貫入のしっかり入った大ぶりの盃は、4,5年前ぐらいに踏十里古美術商街で購入したと記憶しています。私はどちらかというと小ぶりな盃を好みますので、この盃もあまり登板機会が多くなかったのですが、貫入が見込み全体に深くきれいに入っていて、よい景色です。井戸手盃と呼んでいいかと思います。時代は李朝末期です。

今日の酒のあては、和洋折衷になってしまいましたが、ローストビーフは李朝後期分院の白磁皿に、壬生菜のお浸しは三島の小鉢に、冷奴は高麗青磁の小皿にそれぞれ盛り付けてみました。

昨夜の晩酌(肝育盃の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2019年08月17日(土)

DSC 6508 3台風10号が通過し、また猛暑が続いている中での昨夜の晩酌です。

高麗青磁菊花紋徳利は容量が2合を超えるもので、独酌用としては少し大きいのですが、これを購入した当初は、これでお代わりして飲んでました(笑)。15年程前になるでしょうか。今はそんなに飲むと翌日に残りますので、今回はお酒を2合だけ入れていただきました(笑)。

この徳利を高麗青磁としましたが、このような徳利は、高麗青磁から三島(粉青沙器)への過渡期のものと見られ、時代は高麗末~李朝初期で、三島に分類される方もいらっしゃるかと思います。

の手の徳利は、以前は踏十里・長安坪古美術商街や国内の骨董市などでも、ちょくちょく見かけたのですが、最近はなかなか出会えなくなりましたね。

李朝末期の盃は、10年以上前に踏十里古美術商街で購入したものです。その時一緒に購入したのが、「昨夜の晩酌(魅惑の百合の巻)」でご紹介した李朝末期の盃と「昨夜の晩酌(2019年10月8日付)」でご紹介した井戸手盃です(「昨夜の晩酌(魅惑の百合の巻)」へはこちらをクリックまた「昨夜の晩酌」(2019年10月8日付)へはこちらをクリック)。この時は大当たりでしたね(笑)。

大ぶりの盃ですが、購入した当時は貫入も現在のように深いものではなく、赤味も出ていませんでした。それを私が、数か月にわたって毎日晩酌に使い育て上げた結果、今の味になりました。盃の方はしっかり育ってくれてよかったのですが、同時に私の肝臓の方もしっかり育ってしまいまして、当時の私の肝臓は多分フォアグラ並みだっただろうと思います(笑)。

鱧の天ぷらは李朝後期分院の白磁皿に、南瓜・みょうが・ずいきの煮物は高麗青磁菊花紋八角小鉢に、ぜんまいとお揚げの炊いたんは李朝初期堅手小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。分院の白磁皿は、祭器ほどではないですが、高台が少し高い造りになっています。写真では分からず、すみません。

昨夜の晩酌(平盃登板の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2019年08月02日(金)

昨日から8月に入りました。暑いです。近畿は確か7月24日に梅雨明けしたんだと思いますが、その後から気温が急上昇しました。京都は、ここ3日は35℃超えの猛暑日が続いています。今日の予想最高気温は38℃のようです。今、全国的に猛暑のようですね。一昨日から就寝時にエアコンをつけっぱなしにするようになりましたが、昨年は1か月以上も早い6月末ごろからエアコンつけっぱなしで寝てましたから。今年はだいぶん電気代が助かりましたよね(笑)。

そんな猛暑の中の昨夜の晩酌です。李朝初期堅手の徳利は、口に3箇所の直しがあります。写真では分かり難いのですが、この直しが金とも銀とも言えないような微妙な色です。直しをしてくださった方によると「白金(シロキン)」というものなのだそうです。その成分を知りたくて「シロキンというのは、金と銀を混ぜたものですか?どういうものなんでしょう?」と聞いてみたことがあったのですが、「ええ、シロキンというんです」とのお答えでした(笑)。もう10年以上も前にしてもらった直しなのに、腐食して黒くなって来ないところを見ると銀は含まれてないようですし、白金(ハッキン)だったらプラチナなのでしょうが、そうでもないようです。やっぱり、シロキンなんですねぇ(笑)。下膨れのいい形で、胴には釉垂れと線刻がみられます。容量は2合程度です。

李朝初期堅手の平盃は、過去にほとんど使ったことのないものです。多分、購入して一度だけ試しに使ってみた程度のものです。李朝初期の平盃もたくさん持って入るのですが、椀形に比べて平盃はお膳の上のスペースを取られるので、粉引や刷毛目など以外は普段あまり使いません。この平盃は、直径が9cmと小さく、あまり場所を取られるという感じをうけません。初期の平盃はまだまだ入手可能ですが、ただサイズとなると10cm越えのものがほとんどです。9cmとなるとなかなかお目にかかれなくなりましたね。見込みには貫入が浮き出てきていますし、裏面も最後の写真のように緑色の釉薬が美しいです。

サバのみぞれ煮は李朝初期の堅手茶碗に、茄子の揚げびたしは李朝初期の堅手小鉢に、冷奴は昭和レトロな紫色のガラス小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。サバを入れた堅手茶碗は、青い釉薬が宝石のように美しいです。

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昨夜の晩酌(三島・三嶋の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2019年07月20日(土)

DSC 6158 2昨夜の晩酌です。

三島白黒象嵌柳紋の徳利は、10年以上前にソウル・踏十里古美術商街で購入したものです。購入時には口に共直しが施されていましたが、煮沸して取り除き金直しをしてもらいました。高台の内側とその周辺がカセていましたが、使用時にその部分にお酒を塗り付けていると、あまりガサガサした感じがなくなってきました。容量が1合半ぐらいで、独酌によいサイズです。長く使っていなかったのですが、久しぶりに引っ張り出してきました。

赤上がりの貫入盃は、ソウル・長安坪でこちらも10年以上前に購入しました。この盃、購入の1年ぐらい前から目をつけていたのですが、お値段の方が思ったより高かったため、なかなか買うに至りませんでした。その頃は、年に4,5回のペースでソウルに行っていましたので、行く度に値段交渉をするのですが店主が値引きしてくれず、最後は向こうの言い値が最初から少し安くなっていたので、ようやく購入しました。赤上がりで全体に貫入が入り、見込みに釉垂れもあり、見どころも多くお酒が進む盃です。時代は李朝末期でいいと思います。

李朝後期分院の白磁中皿に盛った焼き物は、京都三条寺町のすき焼き・しゃぶしゃぶの三嶋亭さんの牛肉の味噌漬けです。三嶋亭さん特選のステーキ肉を京白味噌で味噌漬けにしてあります。写真では分かり難いかもしれませんが、お肉は2枚です。こちらは写真からも分かると思うのですが、結構な厚みのあるお肉ですが、やわらかいので細かく切らずにそのままかぶりつきました。味噌漬けにしてあるのでお肉はしまっていましたが、それでも簡単にかみ切れるほど柔らかかったです。

納豆は三島の小鉢に、イタドリのきんぴらは李朝末期の白磁小鉢にそれぞれ盛り付けてみました。

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