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昨夜の晩酌 - 韓国骨董 李好

TEL:075-532-5877

〒605-0089 京都府京都市東山区古門前通大和大路東入元町367-4 杉山ビル2階 *京阪三条駅より徒歩3分

 

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昨夜の晩酌

「昨夜の晩酌」

こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。

こちらでご紹介した酒器やその他の器の中で、もしご関心をお持ちになられたものがありましたら、「お問い合わせ」欄よりお知らせください。ご関心を持たれた品、ご来店日をお知らせ頂けましたら、店の方へ持って参ります。 

昨夜の晩酌(染付「水(?)」字紋盃の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2020年04月04日(土)

DSC 9856 3今日の京都はいいお天気で暖かいです。桜が今満開ですが、これで咲ききってしまい、一気に散るでしょう。

今日は土曜日と週末です。毎年のこの時期の週末ですと人の出がものすごかったのですが、今日午前中店の方に来る際に、四条通の祇園~花見小路を歩いてきましたが、本当に人が少なくてガラガラでした。歩きやすくていいです(笑)。新型コロナウィルスの感染拡大により、外国人観光客だけでなく、国内の観光客もめっきり少なくなりましたので、結構どこに行っても空いています。バスなどの乗り物も空いていて乗りやすくなりました。外国人観光客が多かった時は、バスはいつも満員でバス停には人があふれ、京都駅からバスで移動しようと思ったら、2台ぐらいは待たないと乗れないぐらい、沢山の人がバス停に並んでましたからね。

と言って、私は今バスなどの乗り物に乗ることはほとんどない生活です。清水寺近くの自宅から古門前のこちらの店までは、毎日徒歩で往復しています。片道25分ぐらいですね。しかも、私は家では一人ですし、お店の方にもお客さんはほとんど来られませんので、密閉・密集・密接の3つがそろう条件からは程遠い、感染防止には理想的な環境で日々生活しております(笑)。

話が長くなりましたが、昨夜の晩酌です。糖尿の数値が高いため節酒中でして、昨日は先月25日にビールを少し飲んで以来の飲酒でした。頑張ってますねえ(笑)。

染付の大盃は、見込みに漢字の「水」のような字が書かれています。口縁の外側には、3箇所に写真のような図が描かれています。購入する際にはこの図が蝙蝠紋だと言われましたが、どうでしょうか。90年代だったと思いますが、入手した当初は喜んでしばらく使っていましたが、やはり大きいので、新たにサイズのいい盃を入手した後には、そちらに登板機会が移っていったように記憶しています。昨夜久しぶりに使ってみましたが、やっぱり大きいですね(笑)。李朝後期に民窯で焼かれた染付でしょう。

初期堅手の徳利は、こちらもサイズやや大きめで容量は二合と少しです。写真で見せている面が肌の色が一番きれいな面です。反対側はもっと濃いグレーです。こちらは無傷完品です。初期堅手の徳利はたくさん持っていますが、無傷のものは、もうこれと合わせて2本だけになりました。この時代のものには珍しく、薄手のためサイズの割には手取りが軽いです。この徳利も日頃あんまり使ってなかったですね。入手したのは、もう15年ぐらい前になるでしょうか。

カレイの塩焼きは李朝初期の堅手皿に、白和えは高麗青磁の小皿に、ゼンマイと筍、厚揚げの煮物は李朝初期の堅手小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。

節酒中ですが、晩酌は今月中にもう1回やるつもりです。中旬以降かなっと思ってます

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昨夜の晩酌(算盤珠形高麗青磁徳利の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2020年03月15日(日)

DSC 9565 2一日置いての昨夜の晩酌です。

糖尿の数値が悪いのに、そんなに間も置かずに酒飲んでっていうところですが、これでもう今月は終わりにします。健康第一ですからね。それにネタもそんなにないんです(笑)。

高麗青磁の徳利は、算盤珠のような形でさらに口造りも珍しい形をしています。こういう形を何形というんでしょうかね?分かりません。口に金継があります。これも確か、購入した時は共直しがされていたものです。容量は1合程度です。このような奇抜な形のものというのは、見つけた時には珍しいと思って結構喜んで買うんですが、買ってみると実際にはあんまり使わないんですよね(笑)。これも直しが済んで戻って来て、その時に1回使ったきりだったような気がします。

三島の盃は、入手したのはもう10年以上前になるでしょうか。このサイズの三島の盃というのは数が少なく貴重なのですが、この盃は側面にギザギザ線のような白象嵌の模様が並んでいるだけの地味なものです。見込みに象嵌が全くありません。せめて輪線紋ぐらい刻まれていたら、地味な印象が変わると思うのですが。ちょっと残念です。

焼サバは李朝初期の堅手皿に、ローストビーフは李朝後期分院の白磁皿に、キュウリとチリメンジャコの酢の物は三島の小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。酢の物のチリメンジャコは、冷凍にしていた天神さんのチリメンジャコを少し追加しています。天神さんのチリメンジャコは、このように冷凍にしておいて必要分を戻して使っています。焼サバは、今回もしめ鯖を焼いたものです。サバは焼いたものが一番美味しいですよね。

明けて今朝、店に来る前に久しぶりに知恩院に寄って石段を上がって来ました。もちろん男段(笑)。久しぶりに上まで上ると、情けないですが足はガクガク、息はあがってしまいました。ここの石段は、一段一段が高くてこたえます。降りる時は結構怖いです(笑)。左肩痛のため、ここ5か月ほどの間、筋トレができていないので、とりあえずそちらはあきらめて、下半身強化策として店でスクワット30回2セットと、朝は知恩院の石段上りをやっていこうと思っています。スクワットは続くと思うんですが、石段の方が問題ですね(笑)。しかし、これを続けられたらかなりの足腰の強化につながると思います。運動不足とストレスを解消して糖尿の数値を下げ、気持ちよくこの「昨夜の晩酌」を書きたいですからね(笑)。

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昨夜の晩酌(出戻りの粉引平盃の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2020年03月13日(金)

昨夜の晩酌です。

実は昨日、糖尿の検査のために京大病院に行って来まして、かつてない程のひどい数値をいただいてきました(笑)。原因は分かってるんです。左肩痛のために筋トレをできないことによる運動不足、またそこから来るストレスによる夜間の過食(寝る前にお菓子とかパンとかを結構食べちゃってたんですね(笑))によるものなんですよね。分かっていれば何とかできそうなもんですが、これがダメなんですよね(笑)。 しょうがないので、今後はスクワット等下半身中心の筋トレをしていこうかと思ってます。でも、鉄アレーあげないとテンション上があらんのですよね(笑)。頑張って朝少し早めに家を出て、毎日知恩院の石段(もちろん男段の方)を上がるようにしてみようかな。多分続かんと思うけど(笑)。

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まあ、そんな状況ではありますが、久しぶりの昨夜の晩酌でした。 酒器はいずれも過去にもご紹介したものです。李朝初期堅手の徳利は、今回が2度目の登板になります。口に3箇所の白金(シロキン)直しがあります。胴には釉垂れと線刻がみられます。容量は2合程度です。下膨れの形のいい徳利です。白金直しの詳細については2019年08月2日作成の記事「昨夜の晩酌(平盃登板の巻)」をご参照ください(昨夜の晩酌(平盃登板の巻)へはこちらをクリック)。

粉引の平盃は、今回で3度目の登板となります。「昨夜の晩酌」の第1回目と昨年の6月16日にご紹介していましたね。この粉引平盃は、昨年末に酒器の目玉の一つとして店に出していたのですが、売れないため、数日前から自宅で使用するために持ち帰っていました。口径10.5cm程度。見込みに窯キズが有りますが、底には届いていないので漏れません。この窯キズからお酒が胎土にどんどん滲みて、いい味がついていくと思います。第1回、昨年6/16、今回とその成長ぶりを比較してご覧ください。まだまだ育ちます(昨夜の晩酌 第1回目へはこちらをクリッ、昨年6月16日作成記事へはこちらをクリック)

また近々店頭に出す予定ですので、ご関心のおありの方はホームページのお問合せ欄からか、お電話にてお問い合わせください。

お料理の方ですが、鯖寿司は李朝末期分院の白磁祭器「祭」字紋台皿に、鶏の肝煮は李朝初期の堅手小鉢に、てっぱえ(ぬた)は李朝初期の三島小鉢にそれぞれ盛り付けてみました。

鯖寿司は頂きものです。鯖寿司はもちろん食べられますが、しめ鯖というものがあまり好きではなく、自分で買って食べるということはしません。いただいた時は、上の昆布を外してガスコンロの魚焼き機で鯖を焼いてから食べます。そのままで食べるのが好きな方はいいのですが、しめ鯖が苦手な方は一度お試しください。香ばしく、酸っぱさも飛んでまろやかなお味になります。焼くとご飯が崩れやすくなりますので、焼き上がって取り出す際にはご注意くださいね。

昨夜の晩酌(首折れの高麗青磁堆花紋徳利の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2020年02月17日(月)

DSC 9306 2昨夜の晩酌です。

調べてみたところ、今月がこれで2回目、今年に入ってからもまだ4回目だったんですね。糖尿の数値が少し改善するまで、当分はこのペースでやっていくことになると思います。そういいながら、ビールは結構飲んでるんですけどね(笑)。

赤上がりの盃は、李朝後期民窯のものでしょう。見込み、高台内とその周辺に赤みが出ており、高台周辺にはカイラギ状の釉薬の塊りも見えます。形状も碗形に口の開いたものではなく、筒状に立ち上がっているのが、この手の赤上がりの物としては珍しいと思います。さらに、このようによく焼き上がっており釉薬のツヤもいいのも、この手の物としては珍しいと思います。圧倒的に焼きの甘いものが多いですからね。

と、随分と褒めましたが、この盃、入手してからは10年以上にはなると思うのですが、実際に使うのは本当に久しぶりでした。入手してしばらくの期間に数回使ってみて、それ以来だと思います。見どころの多い、景色のよい盃なのですが、このように良く焼けた、釉薬がしっかりしてツヤがよい盃というのは、使用による味が付き難い、即ち育ち難いのです。育てる楽しみがないとなると、どうも登板機会が無くなってしまうという傾向が、私の場合はありますね(笑)。

高麗青磁堆花紋徳利は、口が金直しというよりは、首がぽっきりと折れてしまい、首から上が全て金直しといった状態です。一般的には、堆花というと黒・白などの土を器物の表面に盛り上げ、絵や文様を表す技法やその器、またはその紋自体のことを言うようです。堆花紋の高麗青磁は希少です。ただ、このようにお花が1つずつのものより、3つ、4つと固まって記されている物が多いです。

実は、この徳利も久々の登板となりました。これも10年ぐらい前に入手し、その時に1回使ってみただけだったような気がします。形状も容量も悪くはないし、首折れとはいえ、ちゃんと使用に問題ないように金直しがされているので、全く問題はないのですが、この蒔絵直しの絵はどうにも気に入りませんね。どうも私は、金直しの上にする蒔絵直しというのは元々好きではありません。何かうるさいというのか、金だけで直してある方がすっきりしていいですね。銀直しが経年により黒く、いぶし銀になったのも好きですけどね。この徳利の口に描かれた絵は、胴部に描かれた堆花紋を模して描いたようなのですが、全くそうは見えません。昨日見た時は、新型コロナウィルスのようにすら見えました。いや、でもこれは不謹慎な発言ですね。申し訳ございませんでした。

蒲鉾の天ぷら2種は李朝後期白磁の祭器台皿に、大根のお漬物は高麗青磁白象嵌菊花紋八角小鉢に、もずく酢は三島の小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。

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昨夜の晩酌(麗しの初期白磁酒器の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2020年02月08日(土)

DSC 9173 2昨夜の晩酌です。大層な副題を付けていますが、あまり気にしないでください。あくまでも、このシリーズの記事の整理のための副題ですのでね(笑)。

その初期白磁酒器の盃の方ですが、大変薄手で品の良い輪花形の平盃です。釉薬の色の方は真っ白とはいかず、やや青味がかったグレーですが、口径は9.6cmと10cmを切っています。深さもありますので、小皿という感じではなく、無理なく平盃として使えます。口縁に3箇所金継がありますが、よくこの薄手のものが、割れずに15~16世紀から今日まで残ってきたものだと感心させられます。その薄手ゆえに、使用時に怖さがあり、これまでもお正月など以外ではあまり使ってこなかったのですが、久しぶりに普段に使ってみました。

初期白磁の徳利の方は、残念ながら口に金継が1個所ありますが、美しい白い肌です。写真で見ると盃とあまり変わらないように見えますが、実物はこちらに方がずっと美しいです。

実はこの徳利、入手した時は胴の下の方から高台内までが、油で黒く染まっていました。それを、ハイターの原液を使って落としたのですが、口に金継があるため、丸ごとハイターの中に浸ける訳にはいきません。そこでまず、徳利の内部に半分ぐらいまでハイターを入れ、それを胴の半分ぐらいまでが浸かる量のハイターに浸けて油抜きをしました。古陶磁器に染み付いた油は、長期間ハイターに浸けてもなかなかうまく落ちてくれないのですが、この時は数か月(半年もかからなかったと思います)で、奇跡にようにきれいに油染みが落ちました。油臭も残っていません。容量の方は1合9勺とほぼ2合で、少し大きめですが、普通の酒飲みは2合ぐらいは当たり前に飲みますから、まあ、酒飲みはこれでお代わりしてちょうどぐらいでしょう(笑)。

鯛のあらとごぼう煮は李朝後期分院の白磁皿に、ほうれん草となめ茸のおひたしは李朝末期の染付小碗に、山蕗の佃煮とちりめん山椒は李朝初期の白磁小皿に、それぞれ盛り付けてみました。今回の鯛のあらにはお頭が無かったので、目玉が食べられず残念でした(笑)。

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昨夜の晩酌(ダブル再登板の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2020年01月28日(火)

DSC 9089 2昨夜の晩酌です。3週間ぶりぐらいになります。今月、即ち今年に入って2回目になります。

「まだ2回目かあ」という感じですが、今月は検査前(といっても三が日は結構飲んでましたが(笑))、検査結果によるショック、鍋料理の機会の増加などが、回数減少の主な原因にあげられるでしょう。まあ、次回3月の検査で数値を下げなければ、こちらの回数はあまり増やせないなとは考えております(笑)。

今回は徳利・盃共に、過去にこのシリーズでご紹介したことのある品です。すなわち再登板となります。これまでも再登板はあったのですが、その時は、徳利か盃のいずれか一方だけだったのですが、今回は両方が再登板となりました。いや、だからと言って、手を抜いてるわけではないですからね(笑)。先にご紹介したのは、このシリーズの初期で、まだタイトルに副題を付けていなかった頃の話です。

鉄砂徳利は口を欠いており、ぐるりと銀直しが施されていますが、このように独酌サイズの鉄砂徳利は希少です。 両面に木の枝なのか草なのか、よく分らない絵が描かれています。先の登板時にも言いましたが、この手の鉄砂徳利は、両面に同じような絵が描かれていることが多いのですが、この徳利は写真のように絵が少々違ってます。1枚目の写真の絵の方が複雑で面白いですが、鉄砂が薄いのに対し、2枚目写真の絵の方は4つに枝分かれした単純な絵ですが、鉄砂の色が濃く力強いです。どちらの方がお好みでしょうか?容量は1合半程度です。

粉引の平盃は、見込みに渦巻き状の線刻紋のある大変珍しいものです。金継が1箇所、窯キズが1箇所あり、引っ付きもあり、形はひしゃげています。これを、左手で親指を引っ付きの陶片に掛けて持つと飲みやすいです。そうやって持つと、口縁の向こう側に白泥の垂れが見え(写真では盃の上方、窯キズのすぐ右です)、見込みの渦巻き、手前中央付近の帯状の白泥の流れと相俟って、大変良い景色だと以前も説明しました。今店に出している粉引平盃は、白泥も上釉も厚掛けで姿もよく、まさに宝城粉引の正統派という感じですが(「商品紹介」に掲載していますのでご確認ください)、こちらの方は大珍品といったところです。

サバの味噌漬けは李朝後期分院の白磁皿に、小松菜のおひたしは李朝初期堅手の小鉢に、おからは三島の小鉢にそれぞれ盛り付けてみました。

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昨夜の晩酌(大化け盃の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2020年01月06日(月)

DSC 8760 2今年最初の昨夜の晩酌です。

今年最初だからといって、物凄く貴重な、また高価な酒器をご紹介する訳ではありませんが(笑)。

伊羅保系の高麗青磁の徳利は、この時代のこの手のものとしては、珍しく口作りが盤口ではありません。無傷完品で釉薬のツヤもよく、色も翡色とはいきませんが、この手のものなりに美しいと思います。容量の方は、パッと見には3合ぐらいは入りそうに見えるのですが、実は2合をほんの少しだけ超える程度です。いっぱいいっぱい入れても2合1勺にも満たないので、まあ2合でいいでしょう(笑)。いつも言ってますが、昔はこのサイズの徳利でお代わりが基本だったんですけどね(笑)。

盃は李朝末期の民窯で焼かれたものでしょう。10年以上前になりますが、これをソウルの骨董店で最初に見た時は、無傷でしたが、大ぶりで白いだけで、当時は貫入もほとんど目立たない盃で、それほど魅力を感じませんでした。しかし、手にとってよく見てみると、底の内側にピンホールがありそこから少し赤みが出ていたので、これは育つかもしれないと思って購入しました。少し続けて使ってみると、貫入は深くなり、見込みには薄っすらと赤みが差して、割と短期間で大化けしてくれました。残念ながら、写真ではちょっと分かり難いですが。李朝の酒器というのは、このように良く育ちいい味がついて、期待していた以上に化けてくれることがあるので楽しいですよね。何か凄く得をした気分になりますね。

先月ソウルに行った際に、この盃を購入したお店を訪ねて行ったところ、お店が移転していました。もとの店のあった建物に移転先の略図が貼ってあったので、探してみましたが見つかりませんでした。略図が本当に簡単過ぎる地図だったんです(笑)。次回は、4月に行く予定をしていますので、また探してみたいと思います。

お刺身は李朝末期分院の染付皿に、筑前煮は堅手茶碗に盛り付けてみました。

「お知らせ」欄にもありますとおり、新年も引き続き、李朝・高麗の酒器を追加出品しております。

詳細につきましてはこちらをクリックの上、ご確認ください。

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昨夜の晩酌(小ぶりな井戸手盃の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2019年12月19日(木)

DSC 8544 2昨夜の晩酌です。

しばらくお鍋が続いていたのですが、前日の晩に決着をつけました。お鍋すると、前日の残った出汁で翌日もまたその翌日もと、いつまでも続いてしまうんですよね。それに決着をつけるのが雑炊ですよね。それで出汁を食べ切ってしまいますからね。でもなかなか締めの雑炊に行くまでに、お鍋本体の方でお腹一杯になってしまうんですよね(笑)。

昨夜の酒の肴はと言いますと、李朝初期の堅手大皿には白焼き鰻。手前の小松菜のおひたしを盛っているのは李朝末期分院の小鉢。もう一つ、三島の小鉢に盛ったものは、豆腐とカニのふわふわ揚げです。

三島白黒象嵌蓮弁紋徳利は、購入したのはもう15年ぐらい前になるかも知れません。白黒象嵌の蓮弁紋なのですが、全体的に象嵌が薄く、消えてしまいそうに薄いところもあります。口の半分ぐらいを欠いており、銀直しが施されています。あまり多くの回数は使っていませんでしたが、形よく容量も1合2~3勺と独酌にピッタリです。

井戸手の盃は、5,6年前になるでしょうか?購入したのは。口縁にキズはありませんでしたが、残念ながら側面と高台のあたりに欠けがあり、金継をしてもらっています。このような、貫入が入ってカイラギが見られるような井戸手の盃というのは、割と大ぶりなものが多いのですが、こちらは口径が6.5cm程と大変小ぶりです。盃は小ぶりな方が、お膳の上でスペースを取られることも無く、容量が少ない分、徳利からお酒を注ぐ回数が増え、その分盃にも徳利にも食事中に触る機会が増えますので、私は好きです。

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徳利や盃等の酒器を、現在年末年始に向けて追加出品中です。詳しくはこちらをクリックの上、ご確認ください。写真の商品の中には、もう売れてしまった物のありますので、気になる商品がおありでしたら、本ホームページのお問い合わせ欄からか、または電話にてご確認ください。

昨夜の晩酌(お久しぶりの盤口徳利の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2019年12月14日(土)

DSC 8496 2久しぶりの昨夜の晩酌です。ちょうど3週間空いてしまいました。前回からその前も2週間空いてしまっていましたから、先月からこの記事が減ってきていますね。前回にも記したように、寒くなって鍋をする機会が増えたことも影響していますし、今月はソウルに行っていたので、ずっとそちらの報告をしていましたからね。一昨日でソウルの報告も終わりましたので、昨夜は、お客様から以前いただいていた桜エビはんぺんと実家でもらった野菜とお揚げの煮物をあてに晩酌をいたしました。

李朝白磁の盃は分院末期のものです。官窯であった分院が李朝末期に民窯になってから作られたものです。末期のものらしく、形もいびつで、ご覧の通り口縁のラインもぐにゃぐにゃしています。この時代のものとしても口づくりが厚い作りになっています。真っ黒に色のついたニュウが口縁に4本見られますが、その他には割れ・欠け・直し等のキズはありません。写真では分かり難いですが、見込みに貫入と釉溜まりがあって、酒を注ぐとよい景色になります。

李朝白磁の盤口の徳利は、李朝後期の民窯で焼かれた物でしょう。この手の徳利はよく見かけますが、ほとんどがサイズの大きいものです。容量が3合程度のものや、小さくても2合を超えるようなものが多いのですが、この徳利は1合7勺程と何とか独酌に使えるサイズです。昨夜、久しぶりに使ってみました。以前はこれでお代わりしていましたが、今はもう一回で十分ですね(笑)。盤口を好まない方もいらっしゃるようですが、私は嫌いではありません。李朝初期の堅手徳利などに多いいわゆるラッパ口の場合、一升瓶から徳利にお酒を注ぐ際にあふれさせてしまうことが度々ありますが、盤口の場合は受け止めてくれる容量があるため、その心配がありません。

野菜とお揚げの煮物は三島石榴紋の深皿に、桜エビはんぺんは李朝白磁祭器面取台皿にそれぞれ盛り付けてみました。桜エビはんぺんは、茨城のお客様から頂いたものですが、お勧めの食べ方として、パッケージに「焼く」か「生(なま)」か「レンジでチンする」かとありましたので、魚焼き機で焼いてみました。結構時間をかけて、写真のように焦げ目がつくまで焼いてみましたが、外はパリッと中はふわふわでおいしかっです。

はんぺんにつける生姜とポン酢を入れた小皿は、李朝初期の白磁小皿です。

「お知らせ」欄でご案内のとおり、現在年末年始に向け、李朝・高麗の酒器を追加出品しております。 この年末・新年用にご購入をご検討ください。詳細につきましては、こちらをクリックの上、ご確認ください。

昨夜の晩酌(青井戸手盃の巻)

カテゴリ: 昨夜の晩酌 作成日:2019年11月23日(土)

 DSC 8136 2久しぶりの昨夜の晩酌です。ちょうど2週間空いてしまいました。今月は京都の骨董関連イベントも少ないので、14日に検査が終わった後は、晩酌の記事を書く機会が増えるだろうと思っていたのですが…。どうも徳利や盃を選ぶのに気合が入らなくて、ビールばっかり飲んでました(笑)。それと、寒くなったので鍋をする機会が増えたことも影響しています。昨夜は、うるめいわしと筑前煮という、日本酒用のおかずをいただきましたので、ようやく気合を入れて器を選んでの晩酌となりました(笑)。

高麗青磁の陰刻紋徳利は、5~10年程前に購入したと記憶しています。陰刻紋は、木の葉っぱなのか草なのかよく分かりませんが、何やらギザギザと彫り付けられています。写真に写っている面は、比較的深く彫られていますが、反対側の面は彫が浅くて更に分かりづらいです。丸っこくて可愛らしい、私の好きなスタイルですが、穴がやや小さいので、花を生ける方が向いているかもしれません。

やや大ぶりな青井戸手の盃は、韓国の骨董店で10年ぐらい前に買ったことは確かなのですが、どこの店だったか思い出せません。椀形に口縁に向かって開いているのではなく、真っ直ぐ垂直に立ち上がっているところが貴重な形状です。使用により、見込みや外側の腰の周辺が赤というよりは、枇杷色に変色してきました。さらに頻繁に使って行けば、まだまだ育っていい味になる物だと思いますが、私の場合、小ぶりな盃の方が好きですので、私の手元にある以上は、これ以上の成長は見込めないのでしょう。底の内側は、縮れ釉になっており、底部と側面にはカイラギ状になった釉薬も見られます。

うるめいわしは李朝初期官窯の白磁皿に、筑前煮は李朝末期の染付祭字紋祭器台鉢に、ほうれん草は李朝初期の堅手小鉢に、それぞれ盛り付けてみました。初期官窯の白磁皿は民窯の出来と違い、写真のようにしっかりとした高台です。染付の祭器は丸紋に「祭」の字が染付で書かれているのですが、筑前煮で見えません(笑)。ほうれん草には鰹節をかけて食べるのですが、写真撮る時にあんまり沢山鰹節をのせると、なんだか分からなくなってしまうと思って、少し控えめにかけたのですが、控え過ぎたようです(笑)。実際にいただく時は、鰹節をたっぷりのせて、ポン酢をかけていただきました。

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