「昨夜の晩酌」
こちら「昨夜の晩酌」でご紹介している酒器やその他の器は、基本的には私の自宅にあって店頭には出ていないもの達です。
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昨夜の晩酌(金継ぎ刷毛目コンビの巻)
一昨日でしたかねミスタージャイアン長嶋茂雄さんがお亡くなりになりましたね。私が小学生の頃にジャイアンツが9連覇してましたが、その時に王貞治さんとともに連覇へと導いた人でしたからね。私は阪神ファンですからONは大嫌いでしたね(笑)。またいやな時にしっかり打たれてたんですよね(笑)。展覧ホーマーなんかは私が生まれる前の話ですが、私が印象に残ってるのは70年代に阪神に上田次郎投手という方がいたんですよね。その方は1年間だけものすごく活躍されて22勝でしたかそれぐらい勝利をあげられたんですが、その年の巨人戦でノーヒットノーランまであと一人というところで、長嶋さんにヒット打たれて達成ならずということがありました。緊迫した場面だったんですが、長嶋さんがいきなり初球をとらえてレフト前ヒットでした(笑)。エーッ初球から打つなよっていう感じでしたね(笑)。成績・実績ということを越えて、監督時代もあわせてこれだけ愛された野球人は他にいませんでしたね。ご冥福をお祈りいたします。
久しぶりに晩酌です。どうも酒器を揃えて日本酒で晩酌というのがなかなかしんどい日々が続き、間隔が空いてしまいましたね(笑)。副題にもありますように、昨夜の酒器は金継ぎの刷毛目徳利と盃のコンビになりました。実は以前にもこの組み合わせがありましたね(笑)。
刷毛目の徳利は入手時には口部に共直しあるだけだと思っていたのですが、家で煮沸してみると胴部に多数の共直しされている箇所が現れました(笑)。刷毛目の白泥が剥がれ落ちた分を共直ししていたんですね。こういう共直しは気を付けてみてもなかなか見つけるのは難しいですね。時間が経てばその部分が変色してきたりするのですが、直してからあまり時間が経ってなくて上手にしてあるとなかなか分からないですね。口部や高台部というのは最初から共直しが無いか疑って見るんですけどね。サイズは容量1合2勺程と独酌に最適なよいサイズの徳利です。
刷毛目の盃の方は、これは入手時には無傷完品だった物を、私が割ってしまったもので、それで金継ぎしてもらった物です。なので金継ぎになるまでの経緯が違いますね。きれいに3つに割れました(笑)。完品でなくなったのは惜しいですが、きれいに割れた分きれいに継いでもらえました。口径が10cm切りの貴重なサイズです。刷毛目の白泥は薄めですが、使用によりいい感じに味がつき、とろとろによく育ちました。アジが付き過ぎて刷毛目なのかも分かりづらい感じです。
お料理の方ですが、イカと野菜の甘辛炒めは李朝後期分院の白磁皿に、小芋煮は高麗青磁の小鉢に、胡瓜の酢の物は李朝初期白磁の平盃に、茄子の胡麻和えは李朝初期堅手の小皿にそれぞれ盛り付けてみました。